FIELD GUIDE 01約3分

AIエージェント向けプロンプトの一般的な書き方

プロンプトは、委任文として書く。

思いつきの指示ではなく、目的・完成状態・判断の境界を渡す。 それだけで、AIは仕事を進めやすくなります。

PROMPT → DELEGATION
ひとことの指示

「案内文を、いい感じに作って」

判断材料が足りない
委任文判断して完成まで進められる
人が決めるAIに任せる
01 / 05

会話と委任は、目的が違う

すぐ答えてもらうなら会話で十分。複数の判断を含む仕事を完成まで任せるなら、委任文が役立ちます。

会話的なプロンプト

答えを得る

「おすすめを3つ教えて」

質問や壁打ちなど、その場のやり取りに向いています。

委任文としてのプロンプト

成果まで任せる

「案内文を作成し、共有できる状態にして」

目的をもつ仕事や、制作・調査・実装に向いています。

02 / 05

DELEGATION BLUEPRINT

委任文をつくる、7つの要素

各欄で「何を書く?」と「なぜ必要?」を確認します。小さな仕事なら、項目をまとめたり省いたりして構いません。

方向を決める

なぜ、誰のために

  1. 01

    目的

    何を書く?
    何を実現したい?
    なぜ必要?
    AIが迷ったときの判断軸になる。
  2. 02

    背景

    何を書く?
    誰のために、なぜ必要?
    なぜ必要?
    状況に合う答えを選びやすくなる。

作るものを定める

何を、どこまで

  1. 03

    成果物

    何を書く?
    最後に何を受け取る?
    なぜ必要?
    文章・設計・表など、着地点が揃う。
  2. 04

    必須要件

    何を書く?
    絶対に含めるものは?
    なぜ必要?
    欠けてはいけない内容を守れる。

境界を引く

守ること、任せること

  1. 05

    制約

    何を書く?
    守る範囲・避けることは?
    なぜ必要?
    安全性や形式などの境界が明確になる。
  2. 06

    AIに任せる判断

    何を書く?
    何を選んでよい?
    なぜ必要?
    目的の範囲内でAIの判断力を生かせる。

終点を決める

どこで仕事を閉じるか

  1. 07

    完了条件

    何を書く?
    どの状態なら終わり?
    なぜ必要?
    「いい感じ」ではなく、確認できる終点になる。
BALANCE

詳しさは「真ん中」がよい

曖昧すぎる

AIの判断材料が足りない

ちょうどよい委任

目的・境界・裁量が明確

細かく縛りすぎる

AIが判断する余地がない

手順はすべて指定せず、安全・正確性・法令のために必要な手順だけ明確にします。

03 / 05

曖昧な指示を、委任文に変える

文章を長くするのではなく、判断に必要な情報を足します。

BEFORE / 曖昧な指示
「新入社員向けの案内文を、いい感じに作って。」
目的が不明必要情報が不明終点が不明
AFTER / 改善した委任文
4月入社者が初日に迷わないよう、社内チャット用の出社案内文を作成してください。 集合は4月1日9時、2階受付。持ち物は社員証用写真と筆記具です。 当日の流れと問い合わせ先も含め、400字以内のやさしい文体にしてください。 見出しと情報の順序は任せます。そのまま投稿できる状態で完了です。
WHAT CHANGED?

加わったのは、7つの判断材料

  • 01
    目的初日に迷わない
  • 02
    背景4月入社者向け
  • 03
    成果物社内チャット用の案内文
  • 04
    必須集合・持ち物・流れ・連絡先
  • 05
    制約400字以内・やさしい文体
  • 06
    裁量見出しと情報の順序
  • 07
    完了そのまま投稿できる
ANOTHER EXAMPLE

もう1組、短く比べる

曖昧

「受付アプリを設計して」

委任文

地域イベントの受付担当者向けに、予約登録・検索・受付済みへの切替・人数確認ができる、スマートフォン優先の小規模Webアプリを設計してください。画面分割は任せ、実装担当者が着手できる設計案で完了です。

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READY TO USE

空欄を埋めるだけの実用テンプレート

すべてを長く書く必要はありません。仕事の成否を左右する判断だけ、はっきり書きます。

人が決めるのは「目的と境界」。
AIに任せるのは「その中での選び方」。

DELEGATION.txt委任文テンプレート
  1. 01
    目的

    何を実現・改善したいか

  2. 02
    背景・対象

    誰のために、なぜ必要なのか

  3. 03
    成果物

    最終的に何を作るのか

  4. 04
    必須要件

    必ず含める内容や機能

  5. 05
    制約

    守る条件、避けること、範囲

  6. 06
    AIに任せる判断

    目的の範囲内で選んでよいこと

  7. 07
    完了条件

    どの状態になれば完了か

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この型で書いた、短い完成例

題材:説明資料の作成

委任文の完成例7要素を1つの文章へ

商店街の夏祭り実行委員が安全対策を決められるよう、来場者の混雑対策を説明する資料を作成してください。 対象は専門知識のない委員です。成果物は5ページ構成のスライド原稿で、現状の課題、3つの対策案、比較表、推奨案、次の確認事項を含めてください。 専門用語を避け、1ページ1メッセージにしてください。図解の形式と文章表現は任せます。 会議で採否を判断できる状態になれば完了です。

目的対象成果物必須制約裁量完了

YOU’RE READY

ここまでで、委任文の型は完成です。

1

目的と完成状態を示す

2

必須と裁量を分ける

3

確認できる終点を置く